凄い国民
鹿島倭弧
よくオリンピックなどで、日本の選手がメダルを取ると自分のことのように喜ぶ人達がいる。それを「お前がすごいわけではない」と批判する者がいる。
しかし、ある国が断トツでメダルを取れば、素直にその国を凄いと思うだろう。国が凄いということは、何かしらの理由があって、やはりその国を作っている国民は凄いということになる。
企業も同じく、GAFAのニュースを耳にすると「アメリカ人はすごいな」と思うように、トヨタやソニーの業績が良ければ、それにまったく関係のない無職でも、日本人というだけで誇りに思って良いのである。
でなければ、他の国がメダルを沢山取っても、他の国の企業が素晴らしいものを開発しても、または企業や国民が活躍しやすい仕組みや環境をその国の政治家が整備しても、「それは偶然すごい人がその国に居ただけで、決してその国の人々がすごいわけではない」と言わなければならなくなる。
日本に関連するものが評価される時、日本人の誰もがこの国を形作る一員なのだから、それは素直に誇って良いのである。
そして、また逆も然りである。